間違った補助線を引く人たち
アイデアを生み出す、独自の視点から物事を見る。
このために常識を疑うことは不可欠。
これを養うのが算数なのだ。
特に補助線を引かなければ解けない問題。
常識的には四角にしか見えない問題に補助線を引いて三角の集まりにする。
これは常識を疑う力に直結している。
主税局の「これは四角です」という税制改正の説明を疑いもしない人。
補助線を引いてみれば実は2つの三角であることがわかる。
ここに、本当の改正理由が隠れている。
間違った補助線を簡単に引いてしまう人もいる。
陰謀論を類を簡単に信じてしまう人です。
四角形だという思い込みを捨てることができているだろうか。
答を聞いてみれば、あ、そうか、と当たり前だが、いわれなければ気付かない。
ここにアイデアが潜んでいる。
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成功の五角形で勝利をつかめ!
三田紀房 コルク
数学やロジカルシンキングにおける「ヒラメキ力」とはなにか?
これはもう、「常識を疑う力」のことである。
たとえば、図形問題に書かれた四角形を「常識的」に眺めていても、補助線なんて浮かんでこない。適当なところに線を引いてみても、それが当たる確率は極めて低い。
しかし、四角形という思い込みを捨てて、それを「二つの三角形」と考えることができれば、補助線が浮かぶかもしれない。
ロジカルシンキングにとって、もっとも気をつけなければならないのが「常識」と「思い込み」にとらわれること、そして「気分や感情に流されること」なのだ。