2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

モチベーション

モチベーションって段階があります。 安い仕事でも報酬がもらえて経験が積めると前向きに捉えるのが開業当初。 そのうちそんなことはやってられなくなる。あるいはやる必要がなくなる。 つまり今しかできない仕事ってあると思います。 経験を重ねた時に厚み…

税理士を目指した理由

税理士会の支部会報に書いた原稿です。 ============== 私が税理士を目指した理由 北支部 白井一馬 自分が税理士を目指した理由は何だったか。誰でもふと思い出そうとすることはあります。経営者の相談相手になりたかった、専門家に憧れた、理…

読書53 日露戦争、資金調達の戦い

日露戦争、資金調達の戦い 板谷敏彦 新潮選書 戦争で一番重要なのは間違いなく資金調達です。しかし、日本は資金調達する前にロシアと開戦してしまった。 そして外債発行のため政府からロンドンに派遣されたのが高橋是清です。 当時の金融市場はヤコブ・シフ…

選択替えを更正の請求で認める

今週の税務通信です。 外国税額控除、所得税額控除は、損金算入方式でも税額控除方式でも任意に選択できる。つまりどちらも正しい処理。 これが更正の請求で選択替えができるようになる。 しかし、更正の請求とは、国税に関する法律の規定に従つていなかつた…

報酬の請求

税理士の仕事には報酬の面では次の2種類があると思います。 1 報酬を請求させていただく。それだけのサービスを提供しているというカタチができる。 2 報酬は請求しない。その場で感謝はされないが経営者の無意識領域には感謝を保存していただけます。 こ…

稼ぐよりも運用する方が難しい

中国経済にはっきり減速感がでてきました。40年前の日本がそうだったように、今後中国は高度成長から中成長の時代を迎えるのでしょう。 日本は、70年代からバブル経済を経て、安定成熟経済を達成しています。伸び盛りの勢いで成長するよりも、成長が止ま…

流れに従う、流れを作る

仕事には流れがあります。依頼された仕事というのはすべて自分が作った流れが原因です。仕事が来ないのも流れが原因ですね。開業当初は仕事がないというのもそれはそれで、自分が作りだした流れです。 その流れを作るのは自分の個性です。そして引き受けた仕…

読書52 日本の個性

日本の個性 各分野の専門家9名 新人物往来社 「文化」「漢字」「装い」「教育」「王権」「戦争」「神話」「宗教」「哲学」の専門家が日本の個性を語っています。 文化が個性を作り、その個性が文化を作ります。国も個性からは逃れられませんが、個性が救っ…

読書51 どうして時間は流れるのか

どうして時間は流れるのか 二間瀬敏史 PHP新書 自然はエントロピー増大の物理法則から逃れることはできません。 しかし、宇宙では星が形成され、生命は進化し、社会も人間も進化する、エントロピー増大とは逆の現象が起こっているではないか。以前からの…

お客様の声はわからない

お客様の声は、税理士には分かりません。 「先生ってまじめですね。」 皮肉かほめ言葉かわかりません。 というよりほめ言葉をもらってはいけない場面が多いのが士業という職業でもあります。いつも大胆な節税をしてくれてありがとうと言われたら、最後は逮捕…

上を見上げる、下に掘り下げる

税理士は、実例が先ず登場し、通達、質疑応答集で理解し、別表作成で終了する。だから、税法条文の思想を聞くと目からウロコであり、条文の下には思想があることを発見する。つまり理屈・思想・価値観へと掘り下げます。 法律の勉強から入る人は、法律の思想…

オリジナリティ体質を目指す

知識があるから、経験があるから良いアドバイスができる。もちろんそうですが。 良いアドバイスができたという事実自体が、次に良いアドバイスができる流れになるように思うのです。 アイデアは、能力があるから生み出せるには違いないのですが、アイデアが…

士業の多様化と進化

過払い金請求で稼いだ弁護士が、事務所を拡大し、実業にまで進出しています。そのような弁護士はきわめて真っ当な経営者です。弁護士純度はゼロ。 法律事務所運営に真っ当な経営を持ち込んで良いのか。それ自体が真っ当な失敗要因になりえると思う。 税理士…

引当金や減価償却に当初申告要件が廃止されない理由

仮に、引当金や減価償却制度に当初申告要件を廃止し、損金経理要件まで廃止してしまったら、どうにでも悪用できてしまいます。 税務調査で否認次項がでてきたら、減価償却の更正の請求をすればよいことになってしまう。 さらに仮に、損金経理要件は存置した…

益川教授

益川教授の発言には注目しています。 語れるものが多く、ありきたりの質問に対する引き出しをいくつも持っています。 また、建前が嫌いで本音を言ってしまい、相手を怒らせてしまうことも多いそうです。要は本当のことを言ってしまうのですね。 で、昨日の日…

脱税はいけません

脱税はダメ。それって当たり前ですが。 日常業務で、「脱税はダメです」と経営者にはっきりと言う場面はまずありません。 なぜなら、査察が動くような脱税事案に巻き込まれることは90%の税理士には一生ないからです。 ただし、日常レベルの重加算となるよ…

思わず読んでしまう文章

面白くて読み進めてしまう文章とは。 文章が上手、レトリックが巧妙、論理が優れている、などあると思いますが、やはり、人と異なる視点や洞察力、経験、オリジナリティがある文章であることが条件なのでしょうね。 それが自分の言葉で語ると言うことです。 …

知恵とは記憶

何もないところから知恵は浮かびません。 つまりは、ひらめきとは過去の記憶の組み合わせです。 奇をてらったものなら適当に組み合わせればよい。 深みのある知恵、アイデアとはどのように生まれるのか。 それは過去の記憶をどのように保存しているかではな…

語る力

経営者の話を聞くことは重要です。それにより話し手の頭が整理され、語ることで自信で解決策に気付くこともあります。 しかし、ここで終わってはいけないのが専門家。 税務処理について経営者が自分で語って終わりということはあり得ません。そこから経営者…

知識にはストーリが必要

税理士の場合、日々、知識を更新する必要があります。 知識の習得にはストーリーが必要です。 一番単純なのは、明日の実務に登場するから覚える、という当たり前のストーリです。 めったに実務に登場しない条文を学修するにはどうするか。 そこに条文がある…

人生を語る

私の履歴書で子供時代を語っていても、論者によって深みが違います。 子供の頃なんて皆同じなので、結局、子供時代を語る今現在の違いなのですね。 つまり、60代で何が語れるかは、30代40代でどういうを思考の積み重ねたかで決まるわけです。 60代で…

専門家の年齢

税理士に年齢は関係ありません。 実際一度も聞かれたことがありませんし。 若いからミスしてもよい。若いから顧問料は安いはずだ。 逆にベテランだから節税手法に長けているはずだ。 そのようなことはないですね。 弁護士の年齢は、依頼する人は結構気にして…

原油価格と需要不足

デフレの要因は何でしょう。 需要不足と化石燃料の価格上昇だと思います。 2005年以前は、何があろうが、40ドル以下。 一時的に高騰があっても元に戻っていた。 先進国は低価格でエネルギーが使い放題だった。 原油価格の推移 http://www2.ttcn.ne.jp/…

問題解決=アイデア

読み途中の本にあります。 問題を解決するには、前提となる問題発見が必要だ。 当たり前の話ですが、それをビジネスの書ではなく、クリエイターが論じてます。。 企業からのCMの依頼とは、何で我が社の商品は売れないの、という問題解決の依頼だ。それを解…

読書50 「反原発」の不都合な真実

「反原発」の不都合な真実 藤沢数希 新潮新書 「反原発」に反論するため、原発推進に都合のよい議論に傾きがちな面はあると思う。しかし、それを割り引いても、著者の主張は正しいと思う。 しかし今後新規の原発建設は不可能。とすると日本もアメリカのよう…

読書50 百姓たちの幕末維新

百姓たちの幕末維新 渡辺尚志 草思社 30年間、江戸時代の村と百姓を研究してきた著者が語ります。 不作で年貢が納められない百姓が、農地を担保に借金をするとする。結局返済できず、質流れになっても、元金さえ準備すれば取り戻すことができる無年季的質…

政権獲得後の苦悩

事業仕分けで財源はいくらでも出てくると思っていた。 政権を取ってみたら、国に無駄遣いはないことがわかった。 消費税増税は議論すら不要と言い切った。 とても財政がもたないことが分かった。 原発を東電のせいにして乗り切ろうと思ったら、再稼働が必要…

他人のミス

誰かがミスをした。 単純ミスほど、自分が同じミスをする場面を皮膚感覚で感じてみることが必要です。 誰でもミスをしてから、まさかと思います。 だから、いつ自分がそのミスをしてもおかしくないわけです。

お金に勝つ

モノを買うのは、カネを手放してよいと思えるほどモノに価値があるからです。 モノよりもお金の方が強いのが今の社会です。 つまりはデフレです。 今、商売をするには、お金の価値に打ち勝つ商品、サービスが必要。 それがアップルです。 顧問料の支出に打ち…

うまく縮小する

業績を拡大させるのは経営の醍醐味ですが、広げすぎた経営を縮小させる時の舵取りも難しいと思います。 うまく縮小させても成長させるのと違い評価されにくい。時には荒療治も必要。 これからの日本もそうです。 人口減少とモノが行き渡った日本では消費拡大…