稼ぐよりも運用する方が難しい

 中国経済にはっきり減速感がでてきました。40年前の日本がそうだったように、今後中国は高度成長から中成長の時代を迎えるのでしょう。
 日本は、70年代からバブル経済を経て、安定成熟経済を達成しています。伸び盛りの勢いで成長するよりも、成長が止まった後、内部留保をうまく運用する方が遥かに難しい。成長は欠陥を隠してしまいますから。問題は成長がストップした後、顕在化した難題をいかに解決できるか。急成長で稼いだ高額所得者のほとんどがその後失敗しています。
 日本ほどうまく、国としての老いを迎えることができるのか。
 日本にも財政や社会保障などの顕在化した問題はありますが、中国がかかえる問題は遥かに困難だと思います。