2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

勉強熱心な税理士

税理士は、顧問先に関係のある税制改正などはイヤでも勉強する必要があります。 しかし勉強熱心な税理士は実務に登場しないことまで勉強します。 何のためか。儲けに繋がるのですかと言われると繋がらないのですが。 そこに条文があるから。 税法を知らない…

既得権益と制度の廃止

既得権益は許せないから制度を廃止すべきだ。 これは間違った議論です。 既得権益を利用し金儲けをした税理士がいる。だからといって税理士制度を廃止しろとは言えません。 既得権を守ろうとする人間がいることとその制度が必要か否かは別問題です。 必要な…

読書メモ58 市場検察

市場検察 村山治 文藝春秋 > 金融動乱 金融庁長官の独白 > 五味廣文(元金融庁長官) 日本経済新聞社出版 > あの時の経済情勢ではやむを得なかった、当時の法整備ではあれが限界だった。結果論では何とでも言える。このような言説が並びます。 > ただ、検査…

生前対策の方程式

生前相続対策は、所得や法人税とも併せて考える必要があります。 つまり、 所得税の最小化+相続税の最小化+納得できる財産の分割=生前対策 の連立三元方程式を解く必要があります。 変数は人生や価値観です。

これからの時代の税理士事務所経営

これからの時代の税理士事務所経営を語るとしたら次だろうか。 《1》税理士を取り巻く時代の変化 大規模法人と個人事務所の棲み分け 低価格化 顧問先減少 ネットでの営業 資産税の専門家になれるか 税制の難化と税理士業務 記帳代行業と税理士の存在価値 ………

税理士業務と選択

税理士にとって、業務をする上での「選択」とはなにか。 1 間違った処理と正しい処理の選択 2 複数の選択可能な制度のうち最も有利な制度の選択 3 目先の小さな節税か将来の大きな節税かの選択 4 安全な処理とリスクのある処理の選択 5 経験に基づく選…

持分のない法人の利用価値

一般社団法人は今、誰でも簡単に設立できます。業務に制約はありません。 便利な制度ですがなぜ便利な制度ができたのか理解できないと不安で利用できません。 なぜ誰でも設立できる一般法人制度ができたのか。なぜ持分のない金儲け法人を認めたのか。その答…

頼まれると断れない

成功した人は皆、自分は頼まれると断れない性格だと語ります。 たぶんこれが成功する人の条件ではないかと。 面倒な仕事を頼まれる。誰でも悩みますが、そこにこそ自分が気付かなかった仕事があり、アイデアがある。いつの間にか逆にやりたくなってしまう。 …

読書メモ57 好きなことだけで生き抜く力

好きなことだけで生き抜く力〜自分基準の仕事で世界一になれ〜 宮脇修一(海洋堂社長)WAVE出版 男なら誰もが買ってしまった食玩の海洋堂社長が語ります。 すべての論が自信の表れです。以下が本音とお見受けしました。 1 儲けのことなんて考えてません…

読書メモ56 なぜ日本の政治はここまで堕落したのか

なぜ日本の政治はここまで堕落したのか 榊原英資 朝日新聞出版 江戸時代の地方分権の流れが今の政治の原型です。 地元の武士と名士が庶民の事情を酌み分け、草の根レベルで地域を掌握していた。それが自民党の族議員の源流。 一方で明治政府はエリート高級官…

taxML朝大学 次回は4月23日(月)9時から

種類株式と自己株式は中小企業のためのツールです。利用法と実務の知恵をマスターします。 参加を希望する方は白井宛にメールを下さい。http://www1a.biglobe.ne.jp/shirai-taxtrust/migi/asadaigaku/asadaigaku.html

国家が国家を救えるか

リーマンショックによる経済危機は、金融機関という民間企業の問題でした。それを国家が財政出動で危機を乗り切ろうとしました。 現在の欧州危機は国家財政の問題です。 過去にも韓国やアルゼンチンなど破綻した国家はありますが、ユーロ圏を巻き込んだ欧州…

読書メモ55 金融動乱 金融庁長官の独白

金融動乱 金融庁長官の独白 五味廣文(元金融庁長官) 日本経済新聞社出版 元金融庁長官が長銀、日債銀の破綻処理、UFJ銀の検査忌避問題、りそな銀行の一時国有化を語ります。 あの時の経済情勢ではやむを得なかった、当時の法整備ではあれが限界だった。…

役に立たない仕事

すぐに稼ぐための営業活動は難しいですが、収入に結びつかない仕事ならいくらでもあります。 1 確実に収入に繋がる仕事と、 2 収入に繋がる「かもしれない」仕事があり、 3 全く役に立たない仕事があります。 重要なのは2ですね。1は誰でも実践してます…

マイナンバーは所得の捕捉のためではない

マイナンバー制度を導入すれば、所得の把握ができるのか。 これはムリです。 これが可能なら国民番号制を導入している国はどうか。 アメリカ、イタリア、韓国、カナダなど。 これらの国で番号制導入以降、所得が捕捉されるようになり税務調査が不要になった…

読書メモ54 強い者は生き残れない

強い者は生き残れない 環境から考える新しい進化論 吉村仁 新潮選書 強い者が生き残るのではなく、変化する者が生き残る。 変化さえすればよいのか。これも間違いですね。変化したがために倒産する企業はいくらでもあります。 誰が生き残るのかを決めるのは…

デフレ経済の将来は

今後の日本は、経済成長のない時代を迎えると思います。 それだけで将来は悲観すべきなのか。売上が増えても衰退する企業があり、売上が減っても成長する企業があります。 しかし、国は社員(国民)をクビにはできないので、同じようにはいかないでしょうか…

需要不足の原因

少子高齢化が需要不足の原因か。 違うと思います。 人口と経済成長率は比例しているわけではありません。実際過去においては、人口の増加率よりも経済成長の増加率の方が大きかった。 つまり、ひとりあたりGDPを増加させ豊かさを実現してきたわけです。 …

若い方が良いのか

若いことが無条件によいのか。場面により若い方が良いことも経験が必要なこともあるという一般論は当然のこととして。 同じ人物だとどうでしょう。 過去の若い自分の方が優れていたと思う人がいるでしょうか。俺は年齢を重ね経験をすればするほど退化してい…

自然選択

「自然選択」という理論があります。 変化できた者だけが生き残るという生物進化理論です。 企業の成長や淘汰を論ずるときにもよく流用される論ですが、実際には違うそうです。 変化は誰にでも中立に起こっている。その中で生き残る者を選択するのは環境だと…

組織再編成税制を利用した租税回避事例

組織再編成税制の否認事例はいつでるのか。時間の問題と何年も前から言われていましたが、最近相次いで否認事例が公表されています。 適格組織再編成を利用したパチンコグループの事例。 逆にあえて非適格再編を実行したヤフーの事例。 どうやって否認するの…

日本人は変わらない

書籍を読んでると江戸時代も明治時代も日本人って変わってません。 江戸時代、武士の絶対数は少ないので、公共事業も戦争も農民の手が必要。農民感情を害さないように気遣いながら手伝ってもらう。なにしろ幕府には有無を言わさず強制労働させるような財力も…