2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

読書69 キッシンジャー回想録 中国

キッシンジャー回想録 中国 岩波書店 ヘンリー・A.キッシンジャー 国境を接するすべての国といつも揉めてる国。 腫れ物に触るように接する西側諸国。 さらにソ連とも互いに嫌いあい、かつ警戒しあう。 経済力も軍事力も大したことないのに常に怒りまくって…

読書68 暴走する地方自治

暴走する地方自治 ちくま新書 田村秀 役所の職員を減らす、給料を減額する、民営化する、行政組織を縮小統合する。これで地域経済は活性化するか。 するはずがないと思います。 上記は必要なことなのでしょう。しかしそれと地域経済の復活とは無関係です。 …

顔は内臓から進化

心の機微からでる表情はコントロールできません。 表情筋は自律神経系だからなのですが、これは顔自体が内臓から進化したからだそうです。 生物に最初から顔があったわけではないですから進化論的に考えて当然ですね。 自分の表情に気を遣うのであれば、内臓…

日本の対外純資産

2011年の対外純資産です。21年連続で一位。 一位 日本 253兆100億円 二位 中国 137兆9297億円 三位 ドイツ 93兆8947億円 対外資産総額では、582兆円、債務が329兆円。 この内容で、日本が破綻懸念から円安になることは絶対あ…

読書67 せいめいのはなし

せいめいのはなし 新潮社 福岡伸一 生命は、まずDNAという設計図があって各パーツができ、それが組み立てられ、生物が完成される。これが一般のイメージですが実は違います。 細胞は、周りの細胞と情報を交換し合い、肝臓なら肝臓の細胞としての個性をも…

原因と結果はたえず入れ替わる

租税回避防止の必要があるから税制が改正される。その税制が取引の慣習を創り出す。その取引慣習が税制改正を…… 原因と結果は常に逆転します。人間関係も社会も同じ。常識が制度を作り、制度が常識を書き換える。 つまり、社会事象において原因をもとめるこ…

読書66 動きが心をつくる

動きが心をつくる 講談社現代新書 春木豊 生命活動に脳は必要か。 不要なんですね。 単細胞生物に脳はないし、植物にもない。地球上の生物の9割は脳がないのではないか。進化論的には生物が脳を手に入れたのは後半にあたる。昆虫には脳はあるが、(たぶん)…

読書65 一生モノの顧客を獲得する方法

一生モノの顧客を獲得する方法 河本 扶美子 ダイヤモンド社 士業向けの顧客獲得本。パーソナルブランドの獲得が重要とのことばにひかれ買ってみました。 読んでみましたが。うーん、違うと思います。 士業の場合、 ①顧客獲得はすべて偶然から。 ②そして、目…

独立に決断は不要

税理士に限りませんが、組織で雇用されている士業の人間が独立するのに決断は必要か。 不要だと思います。独立するという決断は自分の中ではとっくの昔に決まってる。 決めるのは、独立する時期の決定だけでしょう。 そしてその時期は早いほどよい。独立して…

同じ場所でも景色は違う

同じ場所で向き合って座っていても見えてる景色は違います。 事務所で打ち合わせる。こちらは相手の背後の窓からの風景が見えていても、相手からは自分の背後の本棚を見ています。 同じ場所で同じ会話をしていても違う景色を見ているのが人間です。 つまり、…

読書64 すみませんの国

「すみません」の国 日経プレミアシリーズ 榎本 博明 相手の本音がわからない場合。相手の意見を聞き、自分の意見を真正面からぶつけ合い妥協点を見いだすしかない。これが欧米の本音の議論。 相手の本音は分かっている。しかしどこで妥協すればよいのかはお…

読書63 ほんとうの親鸞

ほんとうの親鸞 島田裕巳 講談社現代新書 鎌倉新仏教の宗祖として抜きんでた存在の親鸞。歎異抄は親鸞の死語30年経ってから弟子が編纂したもの。著作はほとんどないため、本人の思想を伺わせる書物はない。カリスマでも超人でもなく、生涯揺れ、惑い続けた…

正論の強さ

正論って相手の意見を完全に排除する武器になります。なにしろ正論ですから。誰にも否定できない。 テレビで大阪市長が、コメンテーターから批判的意見を向けられ、最初は議論に応じていたものの途中で正論を突きつけ議論を止めました。 「政策課題は山積み…

読書62 物語論

物語論 木村俊介 講談社現代新書 作家、漫画家、美術家が物語を生み出すとは何かを語ります。週間連載をこなす漫画家が深く語っているように思う。熾烈な競争に身を置いているからだろうか。作家は自分の感情を言葉遊びで表現している人が多い。あまり深みが…

感情と向き合う

相談者が楽観的なことを語っている。 これは不安の裏返しかも知れない。 相談者が不安だと語っていたら。 ひょっとしたら不安を語ることでそこに問題はないことを確認し、実は楽観的であることを本人も気付いていないのかも知れない。 専門家は真意に応える…

漫画家という職業

漫画の週刊連載は大変だ。 毎週かならず盛り上げ、かつ長期のストーリを練り上げる必要があります。長期の起承転結のなかに小さな起承転結を組み込み、熾烈な読者アンケートの支持を得続けることが必要。 あるいは毎回完結のギャグマンガなんてどうやって続…

読書60、61 古事記創刊1300年

はじめての日本神話 ちくまプリマー新書 坂本勝 『古事記』神話の謎を解く 中公新書 西條勉 古事記は編纂されたのは712年なので今年で創刊1300年ということになります。 民衆が誰でも知ってる神を無名の誰も知らない神にしたり、地域信仰の対象だった…

大相続時代

今日の日経新聞夕刊の解説記事で、大相続時代の到来とあります。 今後、死亡者数が増加し、世代間で移動する財産は年間40〜50兆円。 相続税の基礎控除縮小などの改正が行われることと併せると、資産の承継が重要な課題となることは目に見えています。 し…

読書59 財務省支配の裏側

財務省支配の裏側 政官20年戦争と消費増税 中野雅至(元経産相官僚) 朝日新書 官僚でも予算を配分する財務省と他の省庁とは立場が異なる。官僚を一括りにはできない。 本当に官僚が好き放題しているなら消費税は10年前に引き上げてます。 個々の官僚は目…

低価格戦略で利益を出す企業

子供とよく行くマクドですが。 マクドナルドってあの安さで何でこんなに利益がでるのでしょう。 ギリギリ綱渡りで利益を出していると思っていたら、利益率も結構高いですね。 ============= 日本マクドナルドホールディングス連結決算 売上高 3…

結果のない仕事

税理士業って結果が出ない仕事が多いです。 無理筋の節税策を辞めておきましょうとアドバイスしても、何の結果も出ないし感謝されることもありません。 必要なのは選択肢を説明し、決断を納税者に委ねることではありません。 決断を提供し、なぜその決断をし…

必要悪

どうしたって、社会の規則になじめない人、生まれつき努力ができない人っています。そういう人達の雇用の受け皿となる必要悪ってあると思います。建前の正論でこれを排除したって、これに替わる生活の手段を与えないとすれば、返って社会のコストは増加する…

何事も終わってみれば「やってよかった」

人間、失敗の経験ほど記憶に残ります。同じ失敗をしてはいけないのですから進化論的に考えても当然です。 どんな経験も「あの時の経験があればこそ」と今なら思えます。 失敗の経験から学ぶことは何でしょう。 準備不足、油断、トラブルによる集中力の欠如、…