原因と結果はたえず入れ替わる

 租税回避防止の必要があるから税制が改正される。その税制が取引の慣習を創り出す。その取引慣習が税制改正を……
 原因と結果は常に逆転します。人間関係も社会も同じ。常識が制度を作り、制度が常識を書き換える。
 つまり、社会事象において原因をもとめることは、結果を振り返っているにすぎない。原因の特定は何の解決にもなりません。 専門家と顧客の関係も同じです。御社の業績がこのようになった原因を分析しましょうなんていうのは意味がありません。
 必要なのは過去の流れがどこに向かおうとしているのか。それをともに考えることです。