税法の理屈の理解には歴史を知ることが必要

 税制改正には必ず理由があります。
 条文に不整合が生じていたため。
 租税回避事案が登場したため。
 今までの条文が間違ったいたことに主税局が気付いたため。
 他の条文の改正に影響されてしまうため。
 新たな法制に対応するため。
 つまり、改正の理由が分からないことにはなぜ改正が行われたのかが分かりません。それが分からないと実務の射程が見えないことになります。
 しかし、未だに改正の理由が分からない改正がたくさんあります。
 税制改正は知的好奇心の山でもあるわけです。
 更正の請求期間はなぜ5年に伸びたのか。
 なぜ、当初申告要件が大幅に廃止されたのか。
 なぜ、グループ内寄附金は非課税になったのか。