2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

読書13 「まぐれ」と「極意」

「まぐれ」と「極意」 勝負に勝つ上達のセオリー 豊田泰光 日経BP社 まぐれも理論が理解できれば極意になる。 野球とは〜だ。というフレーズがよく出てくる。いつも野球について深く考えていないとでてこない言葉だと思う。そして野球選手は野球とはなにか…

読書12 それでも日本人は「戦争」を選んだ

それでも日本人は「戦争」を選んだ 加藤陽子(東大教授)朝日出版社 歴史上の事件と事件の因果関係をみるとき、あるいはそこから得られる教訓を現代社会に当てはめてみるとき、研究者は内気で控えめでなければならないと著者は言います。それは、史料を公平…

悲観と楽観   

日本の将来の見通しについては、悲観論と楽観論にわかれている。経済誌でも、「東洋経済」が増税による経済成長は可能といえば「エコノミスト」はいよいよ日本はアメリカとともに破綻だと論じている(両方とも読んではいませんが。広告を見る限り)。 色々な…

読書11 衆愚の時代

衆愚の時代 楡修平(作家)新潮社 国民は、常に正しい判断が下せるわけではない。ときには国民の反対を制して判断することが政治家にも官僚にも求められると思います。衆愚にも衆賢にもなり得るのが国民。では民主党に拍手喝采したときの国民は衆愚なのか。…

「わかりやすい」が流行っている

今、「わかりやすい」が流行ってますね。「○歳からの〜」というタイトルの書籍が売れてるようですし、テレビでも講師役の学者や専門家がわかりやすく科学や経済について解説する番組が受けるようです。 あらゆる社会事象とは、みえてみればシンプルなもので…

読書10 同族会社の株式対策

同族会社の株式対策 西浦康邦 清文社 勤務時代にはじめて非上場株対策を勉強したのがこの本でした。改訂版がでていたので手に取ってみました。 はしがきに「筆者の能力では、到底そのすべてについて理解を深めることはできず、網羅的に解説することはかない…

特定資本関係と継続保有要件(訂正)

専門的な話題が続きます。 現物分配には、継続保有要件がないようです。つまりグループからの離脱を前提とした現物分配でも適格現物分配として簿価移転が可能です。 解散後は、期限切れ欠損金が使えます。期限切れ欠損金を利用し、簿価移転をし、その後グル…

特定資本関係と継続保有要件(専門家向け)

各手法の違いを見てみましょう。 ◆青色欠損金の引継が可能 手法5:子会社を解散して孫会社株を残余財産として分配 手法6:子会社を合併する ◆特定資本関係と継続保有要件が必要(簿価引継、引継資産の譲渡損損金算入制限、親会社の譲渡損失・欠損金の使用…

100%グループ内の組織再編(専門家むけ)

100%グループ企業であれば、従来の合併・会社分割などの組織法上の行為によらず、寄附や配当を利用して、組織再編を行うことができるようになります。それが、22年度税制改正で創設されたグループ税制です。 改正内容としては、現物分配(金銭で配当す…

今日の大機小機

今日の日経新聞の名物コラム「大機小機」のテーマは、アジアへの輸出は外需でなく日本の内需だと考えるべきという「アジア内需論」への疑問です。 アジアの成長が日本の内需拡大と同じと考えるなら、アジアからの日本への輸出も歓迎しないとおかしい。アジア…

言葉が組織を変える

元プロ野球選手の豊田泰光氏が日経新聞スポーツ欄に連載するコラムは、毎回経験者ならではの視点で語られていてなかなか面白い。 昔の野球は郷土色が濃く、チームで交わされる言葉は方言そのままだった。言葉がチームの文化となり、それがチームの個性を生ん…

ジーパンをはく中年は幸せになれない(レベル4)

先日読書メモで、コールバーグ教授のモラルについての以下の分析を紹介しました。モラルレベル1……自分の損得で判断する人。子供レベル。モラルレベル2……世間や社会のルールで判断する人。正論で相手を論破できると思っている人。正論の応酬に勝者なし。モ…

読書9 アホの壁

アホの壁 筒井康隆 新潮新書 アホな人間についてだけでなく、自分の中にあるアホの壁、さらにはどうやってアホとつきあえばよいのか、色々な実例を出しながら論じている本です。 たとえば、今のバラエティ番組のつまらなさについては、次のように分析してい…

読書8 論点思考

論点思考 BCG流問題設定の技術 内田和成 東洋経済新報社 どうもわたくしブランドに弱い(^^;) 世界でもっとも有力なコンサルタントのトップ25人に選出されたという著者略歴を見て買ってしまいました。 う〜ん、総論としては正しいことが書いてあるので…

米国経済が復調している

雇用・消費など各種の統計では、米国経済が復調傾向にあるという。それに伴いニューヨーク市場の株価も上昇している。一方で日本の株価は出遅れている、というのが一般的なニュース記事の見方ですが。 サブプライムショック後は、住宅価格下落により住宅価格…

読書7 民主党が日本経済を破壊する

民主党が日本経済を破壊する 与謝野馨 文春新書 政治家が本を出すのは、だいたいが宣伝目的なのでしょうし民主党を意識した本であるとは思いますが、それだけでは次のような言葉は、出てこないように思います。 「P16 世論調査の数字が万能のように扱われ…

読書6 ジーパンをはく中年は幸せになれない

ジーパンをはく中年は幸せになれない 津田秀樹「本物の心理テスト」主宰 アスキー新書 少年期の不安定な心理(思春期の危機)を乗り越え、人間は、アイデンティティを年齢に応じて更新していくべき。思春期のアイデンティティのまま、次々に訪れる人生のステ…