言葉が組織を変える

 元プロ野球選手の豊田泰光氏が日経新聞スポーツ欄に連載するコラムは、毎回経験者ならではの視点で語られていてなかなか面白い。
 昔の野球は郷土色が濃く、チームで交わされる言葉は方言そのままだった。言葉がチームの文化となり、それがチームの個性を生んで野球を面白くしていた。
 共通の言葉が組織の違いを生む。なるほどね。組織は言葉を作り出すが言葉もまた組織を規定する。
 税理士業界には、税法・法令解釈通達という共通言語があります。それでも東京の税理士と大阪の税理士、あるいは都市部の税理士と地方の税理士とでは、言葉の違いが微妙な組織の違いを生んでいるかもしれない。課税当局にしても大阪国税局と東京国税局とでは、納税者への対応にも違いがあると聞きますし。