2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

遺産税方式への改正

現在の相続税の計算構造は、遺産をもらう人の担税力を考慮する方式を採用しています。 相続で労せず遺産が手に入った。そこに税負担を求めよう、しかし、残された遺族の生活保障も考え、特例も認めよう、そのような趣旨です。 民主党は以前より遺産税への変…

官僚主導の税制改正

政治主導を掲げる民主党ですが、今回の税制改正はどうみても官僚主導。長年財務省が温めてきたと思われるかなりの項目が、実施されたように受け止めました。 政治家を利用し、あるいははぐらかし、結果として所得税にまで手をつけました。あるいは、民主党内…

税制改正大綱

日経新聞をはじめとして、「理念なき増税」「高所得者に負担を押しつけるのはおかしい」「消費増税先送りの帳尻あわせ」と批判ばかりですが。 消費税を増税すれば、財政問題は解決すると思っている時点で日経新聞は根本的に間違ってます。消費税を10%に増…

読書35 イギリス近代史講義

イギリス近代史講義 川北稔 講談社現代新書 産業革命は、生産の革命と思われているが労働者が禁欲主義で幾ら働いても産業革命は起こりえなかった。需要・消費の爆発的な増加が必要だ。 イギリスでは、14歳になればよその家へ奉公へ出る習慣があった。10…

読書34 悪名の棺

悪名の棺 笹川良一伝 工藤美代子 幻冬舎 笹川良一といえば、日本の黒幕、フィクサーと言われていますが、私の世代は、「世界は一家、人類皆兄弟」のCMでおなじみの好々爺というイメージしかありません。 著者の思い入れもあるのかもしれませんが、生涯を福…