米国経済が復調している

 雇用・消費など各種の統計では、米国経済が復調傾向にあるという。それに伴いニューヨーク市場の株価も上昇している。一方で日本の株価は出遅れている、というのが一般的なニュース記事の見方ですが。
 サブプライムショック後は、住宅価格下落により住宅価格よりもローンの方が大きくなってしまいました。このため米国民はローン返済を優先し消費を切り詰め、結果貯蓄率が上昇します(ローンの返済も貯蓄と考えます)。以前読んだエコノミストの水野和夫氏の著書によると、この損失分を返済するには少なくとも米国民所得から計算して5年はかかるはずだ、とありました。
 これが本当なら、損失処理に少なくとも5年、本格的な消費の回復はさらにその数年後だと思うのですが。あるいは、米国民は借金超過であっても消費する国民なのでしょうか。