読書63 ほんとうの親鸞

 ほんとうの親鸞
 島田裕巳 講談社現代新書
 鎌倉新仏教の宗祖として抜きんでた存在の親鸞歎異抄親鸞の死語30年経ってから弟子が編纂したもの。著作はほとんどないため、本人の思想を伺わせる書物はない。カリスマでも超人でもなく、生涯揺れ、惑い続けた慈悲深く優しげな庶民に近い存在だというのが筆者の分析。