読書64 すみませんの国

 「すみません」の国 日経プレミアシリーズ
 榎本 博明
 相手の本音がわからない場合。相手の意見を聞き、自分の意見を真正面からぶつけ合い妥協点を見いだすしかない。これが欧米の本音の議論。
 相手の本音は分かっている。しかしどこで妥協すればよいのかはお互いに分からない。妥協点を確認するため、タテマエの議論をする。これが日本人のタテマエの議論。
 日本のタテマエの議論は相手との共通の価値観があり互いの心が分かっているからこそ成り立つ文化。デメリットもあるが日本の良さであるというのが著者の主張。
 見方を変えると日本人は相手の本音が見えないことが一番の苦手。
 反原発は、政治や行政の本音が見えないが故の国民のパニックなのかも知れない。