上を見上げる、下に掘り下げる

 税理士は、実例が先ず登場し、通達、質疑応答集で理解し、別表作成で終了する。だから、税法条文の思想を聞くと目からウロコであり、条文の下には思想があることを発見する。つまり理屈・思想・価値観へと掘り下げます。
 法律の勉強から入る人は、法律の思想をまず学び、次に実例が登場する。実例の問題点を、もともとの思想、趣旨で位置付ける。つまり実務から趣旨、価値観を見上げるのですね。
 下に掘り下げるのが税理士、上を見上げるのが法律家なのですね。
 この視点の違いは結構大きいと思う。