進化はどこまで

 学生時代に器械体操をやってましたので、今も大会のテレビ放映があれば欠かさず観るのですが。
 それにしても技術レベルの進化はすごいですね。童顔の体操少年がゴムまりのように難易度の高い技をスムーズにこなすイメージ。観ていて簡単なのか難しいのか分からないぐらいです。昔は難しい技は、もうちょっと難しそうな顔をしてこなしていたような気が(?)しないでもないのですが。 
 昔から、技がどんどんレベルアップすることに関しては、体操はサーカスではないのだからスポーツとしていかがなものかという批判がありました。
 しかし、私の学生時代での世界最高レベルの演技は、今なら小学生でもこなします。10年前の金メダリストは今ならインターハイでも優勝できないでしょう。
 日本は団体優勝こそ逃しましたが、技術レベルでは今や完全にトップです。なにしろ内村選手は3回落下しても個人総合で優勝していた計算です。
 先人の技術の積み重ねがあってこその進化なのですが、日本の体操協会首脳陣と現場の指導者の徹底した基礎力重視の指導と熱意に敬意を表します。