組織再編成を利用した節税事案

 組織再編成税制を利用した租税回避事案が報道されてます。
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パチンコ40グループ、総額1千億円申告漏れ
2012年2月12日03時00分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120211-OYT1T00831.htm?from=rss&ref=mixi
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 こういうことでしょうか。
 含み損100億の現物資産をA社に適格現物出資。A社株をB社に適格現物出資。C社にB社株を適格現物出資。


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│ 親会社 │
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  │株式の含み損 100億円
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│ C社 │
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  │株式の含み損 100億円
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│ B社 │
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  │株式の含み損 100億円
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│ A社 │現物資産
└────┘含み損100億円
 その後、グループ内企業にすべて売却して創りだした譲渡損400億円を実現。
 黒字企業に適格合併させて、欠損金を利用。
 継続保有要件は満たすのか。
 一の者による支配継続で問題ないのでしょうね。
 スキームを提案したところ、会社が暴走したが、税理士には止めようがなかった、というのが真相でしょうか。