税務署来たら 8割「白旗」2

 今、税務調査の専門家をウリにする税理士や弁護士が登場している。
 税務調査のプロを養成するという講座まである。

 彼らは、「正しい処理をしている納税者から取り立てるのが税務署だ」
 と税務調査を位置づけているのだろう。

 しかし、そのような調査官に出会ったことは一度もない。

 知識不足による指摘はもちろんある。
 しかしそんなのは税理士だって同じ。

 5万人もいれば非礼な調査官もいる。
 しかしそんなのは税理士だって同じ。

 非礼な調査官より、非礼な税理士の方が多いと思う。

 国家権力たる税務署は完璧でなくてはならない、
 というのであれば、それはまさにお上は自分たちより上の存在だと認めていることになる。

 いや、そりゃ国家権力は税理士より遙かに恐ろしい存在ですが。
 しかし、税務職員は国家権力ではない。

 税理士と調査官はともに、
 税務の会話が通じる税務行政の住人なのです。