多様化と画一化

 今後、個人の嗜好が多様化し、
 大企業ではなく多様性に対応できる個人事業主の時代が来る。

 20年前からそのような言説がありますが、
 そのような流れは感じません。

 本当に多様化しているのだろうか。
 むしろ画一化しているようにも見える。

 画一化の範疇での多様化。
 まさにビッグデータとAIに投資できる大資本による経済化が進むでしょう。
 
 アマゾンやアップルは、
 個々人を結びつけるプラットフォームに過ぎないと言いますが。
 しかしそれで儲けているのはアマゾンとアップル。

 昭和の個人商店の方が個々人を結びつけていました。
 税理士を顧問として必要とするだけの稼ぎもあった。

 アマゾンやアップルだけで商売する個人は、
 家族を養うことすらできないのではないか。
 もちろん税理士の顧問先にはなりません。

 嗜好の多様化なんてのは実は存在しないのではないか。

 ウソのように豊かになり、個人は消費しなくなり、
 作れば売れる時代が終わった。

 企業は客のわがままに答えるきめ細かさに対応するのみ。
 低価格かつ高品質の競争に個人が対抗できるはずない。

 銀行が無償ソフトを供給。
 これは近い将来、税理士業界の脅威だと思います。

 個人がアイデアで会計ソフトを開発・販売。
 当事務所でこれを導入しようとは思わない

 大企業の発想にとても個人では対抗できない。