石弘光氏

 石弘光氏が亡くなりましたが、個人的に印象に残ってるのは、2005年に税調会長を務めていたときの、給与所得控除縮小の提言。

 あのときはサラリーマン増税だとして国民的バッシングが起きました。

 給与所得に手をつけるなど不可能に思えましたが、高額給与者の給与所得控除の上限を設ける改正が実現し、いまや850万円の給与収入に上限が設けられるに至ってます。将来的にはさらに改正があるでしょう。

 改正に反対はするが決まってしまえば素直に従うのが日本人の個性。それを改めて感じました。

29年度 滞納発生割合は1%

 週刊税のしるべ 平成30年8月20日
 29年度 滞納発生割合は1%
 国税庁発足以来、最低に

 滞納の新規発生割合(新規滞納額/徴収決定済み額)が1%にまで低下。

 稼ぎに応じた税金を滞納するということは、

 納税までに使い込んでしまった。
 新規の事業投資に失敗した。
 税金を払う気がない悪い納税者。
 借金が多く稼ぎがあっても納税できない。

 と言うことを意味する。
 滞納率の低下は、デフレが原因だろう。
 借金が減り現金が増加するデフレ経済を反映している。

 また、滞納はしないという国民の納税意識も反映しているだろう。
 デフレ経済は国民の成熟を促す作用もあるのだと思う。
 モノが欲しい欲しいというのがインフレ経済ですから。
 いや、国民が成熟したからデフレになるのか。

昔から戦争がない

 日本では、大和時代の太古から、他部族を皆殺しにするような戦争はなかった。
 日本中が同じ生活様式なので、支配しても、支配されても庶民の生活は変わらない。

 国内で苛烈な戦争がなく、他国からの侵略もない。

 「日本は他国からこんなに評価されている」というのがちょっとしたブームですが。
 文化、富の蓄積の上でこれ以上の僥倖の国はないのだ。

海遊館

 京都に移転してから久々の海遊館

 オオカミ魚。

 マンボウ
 飼育が非常に難しく、小学生の頃読んだ図鑑では、数週間しか飼育できなかったはず。
 方向転換ができず、いつも水槽にぶつかるのでビニールの保護シートで囲まれていた。
 皮膚が弱く寄生虫にやられやすい、消化力が弱く餌はミンチ状でないといけない、
など大変なようです。

税法ってヤツは

 税理士にとって税法はメシの種。
 税負担を意識した遺産分割や設備投資など、ツールにもなる。

 しかし、税理士は常に申告のミスを恐れる。
 税制の無知や節税の失敗は致命的。

 税法を支配したいと思いながら、
 税法に振り回されているのが税理士。

仮説と検証

 出版って仮説と検証です。

 読者にとってこれが面白いだろう、
 読者はこういうことに興味があるはずだ、
 読者が今知りたいのはこれだろう。
 筆者にとっての仮説です。

 その結果は、売れるか売れないかでシビアに検証される。

間違った補助線を引く人たち

 アイデアを生み出す、独自の視点から物事を見る。
 このために常識を疑うことは不可欠。
 これを養うのが算数なのだ。

 特に補助線を引かなければ解けない問題。

 常識的には四角にしか見えない問題に補助線を引いて三角の集まりにする。
 これは常識を疑う力に直結している。

 主税局の「これは四角です」という税制改正の説明を疑いもしない人。
 補助線を引いてみれば実は2つの三角であることがわかる。
 ここに、本当の改正理由が隠れている。

 間違った補助線を簡単に引いてしまう人もいる。
 陰謀論を類を簡単に信じてしまう人です。

 四角形だという思い込みを捨てることができているだろうか。
 答を聞いてみれば、あ、そうか、と当たり前だが、いわれなければ気付かない。
 ここにアイデアが潜んでいる。

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 成功の五角形で勝利をつかめ!
 三田紀房 コルク

 数学やロジカルシンキングにおける「ヒラメキ力」とはなにか?
 これはもう、「常識を疑う力」のことである。
 たとえば、図形問題に書かれた四角形を「常識的」に眺めていても、補助線なんて浮かんでこない。適当なところに線を引いてみても、それが当たる確率は極めて低い。
 しかし、四角形という思い込みを捨てて、それを「二つの三角形」と考えることができれば、補助線が浮かぶかもしれない。
 ロジカルシンキングにとって、もっとも気をつけなければならないのが「常識」と「思い込み」にとらわれること、そして「気分や感情に流されること」なのだ。