ブログのタイトル〜語れること 語るべきこと〜

 有能な実務家は語るべきものを持っている。
 これは、ある書籍の一文であり、弁護士の先生からの紹介で知ったのですが、私が独立を決断することになったひと言でもあります。
 税理士とは、税金の計算をするだけなのか、記帳の代行屋さんなのか、あるいは節税の提案ができれば良いのか。それだけではないはずだと思います。
 では、税務調査で納税者のために、税務署と裁判も辞さない強気の対応こそが良い税理士なのでしょうか。
 これも違うように思います。実際に税理士に対し「とことん税務署と争いたい。裁判になってもいいから強気で交渉してください」という納税者はいないでしょう。
 実務である以上、税務署に対しては、強気の対応をすることもあれば、堅実に対応することもあります。大胆な節税を実行することもあれば、多少の税金を納税しても将来の安全を買うこともあります。
 実務家の判断基準は何か。
 語れること語るべきことをどれだけ経験から学び、知恵としてストックしているのか、だと私は考えています。