経済成長神話

 経済成長さえすれば何とでもなる。経済成長がすべてだ。
 小泉改革民主党改革、橋下改革、すべての改革は、既存既得権益が成長阻害の原因だ、それを排除し取り除けば成長可能だ、との思想が基底にあるように思います。
 既得権益って、成長阻害の原因ではなく、既存制度の歴史の結果です。もちろん、ある結果が次の時代の原因になるのが歴史ですから既得権益の改革は必要でしょう。
 しかし、既得権益を排除すれば経済成長が復活するという前提の改革は結局は失敗に終わると思う。
 原因は違うところにあるからです。
 人口減少、高齢化、豊かすぎることへの不安、これらは規制緩和抵抗勢力の駆逐でどうにかなることではありませんので。