感情と理論

 感情的に受け入れやすいことって疑うのが難しく論理的に考えないことが多い。
 では論理的に考えてるときって、感情を排除しているのか。
 これはたぶん違うと思います。
 感情抜きで思考するってたぶん不可能だと思います。
 磨き上げられた論理でも、論者によって意見は対立します。
 同じニュースを聞いても幾通りもの論理的な思考はあり得る。
 かっこよく言えば価値観の違いですが、これって結局感情なのですね。
 最近の脳科学では感情は思考の邪魔者ではなく、脳の進化の成果だということがわかっています。
 たぶん感情には2ルートあるのだと思う。恐怖、快・不快などの原始的な感情と、楽しむ、怒るなどの意識的な感情です。
 論理的思考に重要なのはたぶん、前者の原始的感情なのだと思います。
 意識的感情をコントロールし、「ちょっとまてよ」という違和感センサーを作動させるのはむしろ、原始的感情部分なのではないかと。