借金の時代

 米国は昔から財政赤字を補うため米国債を世界中に購入してもらっていた。
 日本も政府財政の赤字による国債は、国内金融機関が購入している。原資は民間資金。
 今やユーロも欧州中央銀行国債買取が財政を支えるようになり。
 逆に民間は借金を減らし、現金保有高を増やしている。デフレとは現金の価値が上昇し、借金の負担が増える現象ですから当然の行動です。しかし貯まる現金の行き場がないので、それを政府が国債として調達し、民間に代わってカネを使っているわけです。
 仮に、政府が一斉に国債を償還したらどうでしょう。デフレどころじゃなく、経済は大混乱するでしょう。
 常にバランスの上に成り立っているのが社会です。
 しかしバランスの重心は常に動きます。失われた20年と一括りにされますが、この20年ほど社会が変化した時期はないでしょう。