読書81 独学術
独学術 ディスカバー携書
白取春彦
学校で勉強していても独学。
先生の話を聞いても本当の理解はできない。教科書を理解する、問題を解ける
ようになるのは結局、独学の成果。
通達や質疑応答に答えは書いていない。
改正税法のすべても独学のための材料にすぎない。
権威をまずは疑ってみるのも独学のひとつ。
たぶん、子が育つのも独学ですね。
親の躾けに従ううちに、子は自分自身の変容を受け入れる。
自分が変容するのはそれ自体が独学。
親は子の変容を待つだけ。いつまで待てばよいのか、待ち続ける熱意がどれだ
け持続できるか。子の独学による成長をコントロールする存在が親。
なので、子の成長に合わせ親自身も変わる必要がある。そのための自問自答が
親の成長でもある。これもまた独学。
子育ては、経済政策としての規制強化と規制緩和に似ているように思います。
経済が右肩上がりのときは規制を強化、成熟経済では規制緩和。
民間の経済成長そのものは官僚がどうこうできるものではない。
だから官僚のせいで日本経済が成長しないという論は間違い。
見えなかったものが見えるようになる、できなかったことができるようになる
のはすべて独学です。