中世ヨーロッパ人の気質

 聖書をどう解釈するかという学問が神学ですが、中世の神学者は、アリストテ
レス哲学の論証にキリスト教が耐えうるのかを試さずにはいられなかったことが
わかります。トマス・アクィナス神学大全です。

 哲学的論証に耐えうるキリスト教も興味がありますが、神の存在証明や、信者
でない者にもキリスト教を正当化するだけの理論体系を構築しようとするなど、
当時の神学者の姿勢は、神を科学的に解明しようとする科学者の源流が見えます。

 キリスト教が文化に影響を与えていると言われるが、そのキリスト教を科学的に受入
れる気質はどこから来るのだろう。