脳科学では、人間の脳を直接実験するわけにはいきません。
しかし実験が可能になる場合があります。
例えば、近代戦争は脳科学に劇的な進歩をもたらしたそうです。
銃で頭を撃ち抜かれたが生きている。しかし、脳の一部が損傷し、性格が変わってしまった。あるいは、特定の行為ができなくなった。このような場合に損傷した脳部位がどのような役割を果たしていたかが判明するというわけです。
異常事態でこそ明らかになる本質があるということです。
トラブルがあったとき。
思いもよらない幸運にあったとき。
大失敗したとき。
大成功したとき。
異常事態の時の自分自身の反応は、自分そのものの発見です。