選択肢を捨てるのが人生2(脳科学)

 脳のシナプスがどんどん死んでいくのも同じです。
 無駄を捨てているだけ。

 生まれたときはどんな脳になるか決まっていないので、
 過剰にシナプスが多い状態。

 脳は大きなエネルギーを必要とするので、
 そのままでは燃費が悪すぎる。
 なにしろ、脳は体重の2%しかないのに、20%ものエネルギーを消費する。

 成長するにつれ、環境や経験にあわせた脳みそが決まっていく。
 その時に不要なシナプスが死んでいく。

 ところが、好奇心を持たず、何も考えない生活をしていると、
 必要以上に脳の神経が死に絶えてしまう。

 好奇心と思考によって負荷をかけ、
 シナプスが必要だと自分の脳に認識させ続ける必要があるのです。

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 記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方
 池谷 裕二 (ブルーバックス)