自民党が300議席(2)

 税務行政は税理士制度という民間を組み込んで機能している。

 江戸時代から続く、行政の仕組みですね。
 警察、消防など少数の公務員のもと、庶民の組織が組み込まれていた。
 徴税業務も「5人組」など庶民が担当していた。

 戦争中は隣組、その後も町内会として、日本の行政は常に民間を組み込んできた。

 その意味では、日本はおそらく世界でも一番に、小さな政府で成り立っている。
 あらゆる行政について、そもそも民営化が前提になっています。
 税理士制度は納税行政の民営化そのもの。

 「お上思想」はこのあたりから来るのだと思います。
 西洋のような社会契約思想などは成り立ちようがないのでしょう。

 政治家もお上思想を前提に、地方の代弁者としての役割があった。
 お上に要求してくれるのが代議士。

 で、これを壊したのも小選挙区制度だと思います。

 誰が立候補できるかは、
 本部(=首相)の人気で決まってしまう。

 政権交代を可能にするための小選挙区制。
 日本には日本の歴史がある。
 理念だけをイギリスから輸入してもダメなのもはダメ。