借金が17億円

 大塚久美子氏は父から経営権を奪うために17億円の借金を抱えている。

 業績のV字回復はあり得ない。
 ここまで事業が毀損した会社のスポンサーになるような企業が現れるとも思えない。
 このままいけば民事再生等の法的整理は不可避。

 うーん、最悪の結末しか思い浮かびません。

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 ビジネスジャーナル

 15年の株主総会で娘の久美子氏が父の勝久氏はねじ伏せて勝利し、父娘対立はききょう企画の経営権の争奪戦に移った。久美子氏は、ききょう企画の経営権を握り、ここを足がかりに大筭家具の社長の椅子に返り咲いた。勝久氏は08年4月、ききょう企画に自分が保有する大筭家具130万株を譲渡する見返りに、ききょう企画の社債15億円分を引き受けた。だが、5年の期限を過ぎても社債を償還されなかった。

 大筭家具を追われた勝久氏は、社債の償還を求めて訴訟を起こした。ききょう企画(久美子氏側)は「大筭家具の事業承継と相続対策であり、社債の償還の延期は合意されていた」と主張したが、東京地裁は16年4月、勝久氏の請求通り15億円の支払いを命じた。

 ききょう企画は勝久氏に、金利分を含めて17億円を現金で支払った。勝久氏は大筭家具の株式(持ち株)売却した20億円と裁判で勝訴して得た17億円の合わせて37億円を元手に、匠(たくみ)大筭を設立した。

 結局、ききょう企画は17億円の借金を抱えることとなった。融資をしたのは三井住友銀行三菱UFJ銀行。ききょう企画は保有する大筭家具株式を担保として差し出した。借入金の返済が滞れば、銀行は担保権を行使して名義を書き換えることだってできる。株式市場では「赤字にもかかわらず、久美子社長が高額配当を続けてきたのは、ききょう企画が配当金を借金返済の原資にしているからではないか」と推測されている。