読書メモ47 レーガン

 レーガン いかにして「アメリカの偶像」となったか
 中公新書 村田晃嗣
 レーガン大統領就任時のアメリカは、ドル高による貿易赤字、インフレ、社会保障費の増大、冷戦などいくつもの問題を抱えていた。
 レーガンは、これらの問題を解決するのではなく、問題を共存させたまま前に進むことを目指した。結果、小さな政府を掲げたにも関わらず、防衛費の増大と減税により財政赤字は莫大になった。
 過去の強いアメリカの復権が将来の希望となる。小さな政府による規制緩和と自己責任の遵守。
 行き着く先がバブルとその崩壊(リーマンショック)へと繋がるわけですが、その後始末が今日の米国の課題となっています。
 さて、レーガノミクス以来の小さな政府からの方向転換を目指すオバマ政権ですが、どのように変わっていくのでしょうか。