理論物理学者の頭の中

 なぜ、実験よりも先に数学で、世の仕組みが解明できるのか。
 数学は発見か発明か。
 それは答えが出ない哲学問答です。

 次の仕組みはすべて数学により記述される。
 
 「弱い力」を伝えるWボゾン・Zボゾンは左向きにスピンしている。
 しかしそれを追い越した人から見ると、右向きのスピンになってしまう。
 とすれば、これらの素粒子が光速で移動してれば問題ない。
 誰にも追い越せないからだ。
 しかしその素粒子には質量があり光速ではないことがすでに観測済み。
 対称性が破れればその矛盾を解消できる。
 弱い力が、素粒子の種類を変換してしまうと言うアイデアだ。
 素粒子を別の素粒子に変換する、すなわち「対称性の破れ」だ。
 そのために必要な場の量子論がヒッグス場だ。

 すべては理論物理学者の紙と鉛筆の産物とのことです。

 世の原理を発見した喜びは、ノーベル賞受賞に勝るのでしょうね。