自由な意思は存在しない2
「意識」も自由な意思決定において、担当している役割がある(単純な脳、複雑な「私」 池谷裕二)。
それは拒否権の発動。
いろいろな行動の選択肢のデータが無意識領域から意識に送り込まれてくる。
それを拒否するのが意思の役割。
拒否しなかった選択肢を行動に移すことになる。
この仕事をしろという無意識領域からの指示と、
今日はやめておけという指示が両方送られてくる。
後者を拒否すれば、今すぐ仕事をするという決定が発動する。
それが意思決定の仕組み。
しかし、その拒否権も無意識領域の司令塔が担っているのだと思う。
つまり、判断力を養うということは、正しい拒否権を育てるということだ。