怒りのエネルギー

 脚本家だけあって文章が上手いのでしょうか。
 今回の私の履歴書は毎日楽しみ。
 
 今回はNHKに干されたあと、
 フジテレビに救われた筆者ですが。

 どんな感情を仕事の推進力にするかは個性の問題。
 何かを進めるのに感情は必須。

 しかし、
 それを直接ぶつけていたのではよい仕事はできない。
 斜に構えていては成長もない。

 やっぱり、
 楽しさを見付けないとダメなのでしょうね。

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 私の履歴書
 倉本聰(脚本家)

 狂ったように書いた。背中に何かが取り憑いて書かせているような気がした。テレビの悪霊なのか、シナリオの神様か。思い起こすと、執筆の推進力は怒りのエネルギーだった。

 だが、怒りをストレートにぶつけるのはプロじゃない。ドラマで大事な役割を担ったのは訳者を売り込むマネジャーだ。テレビ番組を裏から見る、いわゆる内幕物に仕立て、ブラックユーモアを織り交ぜた。やっぱり書くのは楽しかった。