実務家の税制改正の楽しみ方

 税制改正には主税局の税法倫理観が隠れています。しかし主税局は本音は語ってくれません。それを発見してこそ税法は面白いのです。 主税局が書いた解説書は存在します。でもそこに書いてあるのは正論です。正論とは、間違ってはいないが、数ある無難な見解にすぎません。つまり、ああも言える、こうとも言える、という無難な見解の一覧表なわけです。
 そこから主税局の倫理観を探ろうとちょっと意地悪を楽しんでいるのが、優秀な実務家の議論です。