実務

現状は正しい

税理士として資産家や経営者の方にアドバイスをするときは、 常に現状は正しい、というところから出発します。 税務調査で指摘された事項を修正申告する際も同じです。 もちろん処理にミスがあったということなのですが、それでも現状が正しいというところか…

一般社団法人 一般財団法人 信託の活用と課税関係

来週には出版されるそうです。 文字だけのとてもシンプルなデザインです。 http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%A4%BE%E5%9B%A3%E6%B3%95%E4%BA%BA-%E4%B8%80%E8%88%AC%E8%B2%A1%E5%9B%A3%E6%B3%95%E4%BA%BA-%E4%BF%A1%E8%A8%97%E3%81%AE%E6%B4%B…

数式だけでは何も理解できない

物理学者がお互いに自分の理論を相手に説明するときでも、イメージできる身近なものに例えて説明しないと、相手は理解できません。 いきなり、数式を示されても、物理学者ですら何のことか分からないそうです。 税法も同じですね。 いきなり、条文を解説され…

見えるデメリットと見えないメリット

支払いが増加するデメリットがある。 メリットは数値化できない。 見えるデメリットだけを意識し、見えないメリット(実際には見えてるのですが)を意識できない人は経営者に向いていないと思う。

顧問契約

表向きは、法人税の顧問契約でも。 実際には家族の財産管理契約だと考えて契約しています。 いまどき法人税で節税できる部分なんてほとんどありません。 もちろん、保険商品などを販売するという意味ではないし、カッコイイ相続シミュレーションを作ることで…

一般社団と信託の本

taxMLのメンバーによる新時代の資産税業務に不可欠のテーマを扱った本を10月に出版します。 この本以外にはどこにも書いていない、そのような知識と情報だけで構成されています。 予約可能です。 一般社団法人 一般財団法人 信託の活用法と課税関係 (ぎょ…

見えるメリットと見えないデメリット

節税という見えるメリットのすぐ後ろ側には、見えない10個のデメリットがあります。 見えないうえに、今日明日に顕在化するわけではないので意識することはできません。 説明しても理解してもらうことはできません。 だから代わりに判断する必要があります…

税務署に助けられる

税務調査で間違いを指摘される。 最終的には、税務職員の提案に救われることもある。 思いもよらない解決策の提案です。 その場合は、素直に税務署のすごさを認めることが必要。 そうしないと税理士自身が成長できるはずがありません。

見えないものを想像する難しさ

成長する唯一の手段は「自分はバカかもしれない」と自分を疑ってみること。 言うのは簡単。 「自分をバカだという俺って利口でしょ」ということ。 しかし、本気で自分をバカだと思うのは難しい。 自分がバカだと考えるのであれば、 自分より優秀な思考が存在…

専門家の存在価値

専門家の存在価値は次をどこまで備えている否かだと思う。 業界の共通言語をどこまで知っているか。 実務の暗黙の了解の存在をどこまで知っているか。 どれだけの限界事例を把握しているか。 自分の判断の価値基準を持っているか。 難しいことを知っているか…

近すぎて見えない

自分のテリトリーって、実は見えていません。 自分の生活、仕事、個性です。 健康は、失ってみて初めて分かるのと同じです。 失う前に気付くには、自分を他人の目で見てみる客観的視点が必要です。 税理士であれば、経営者になったと想像してみることです。 …

上の階は見えない

自分が上がったことのない上の階は見えません。 しかし上の階に行けば下の階は見下ろせます。あるいは、下の階は記憶として残っている。 経験、知識、実力、スキル、知恵。 すべてについて、同じことが言えるのでしょう。

知識の仕入

専門家がセミナーに参加したり、実務解説書を読むのは商品の仕入と同じと言われます。 しかし、聞いただけの知識は役に立たない。 知識だけなら参加した全員が聞いています。 知識を加工して、消化吸収してはじめて自分のものになる。 しかし、その方法は誰…

ジョハリの窓

心理学では「ジョハリの窓」という図が用いられる。 人間に存在する4つの窓で、 一つが、自分も他人も知っている「自分」。 二つが、自分は知っているが他人は知らない「自分」。 三つが、自分は知らないが他人には分かっている「自分」。 四つが、自分も他…

三層を読む

専門家が、他人とお金の支出について話しあうとき、相手には3層あることを理解する必要があります。 表層:たとえ1万円でも道に捨てるのはもったいない。 2層:必要なものは払うができれば無駄なカネは節約したい。 3層:社会的地位や財力に応じたカネは…

二極化ではなく多様化

税理士業界は個人事務所と大規模法人に二極化すると言われていますが。 たぶん違うと思います。 二極化ではなく多様化するのがこれからの税理士業界。 ホームページを見ていても、低価格、資産税特化、医療特化、税務調査専門といろいろ。 ただし、昔のまま…

成長するのはやり終えた後

目の前の仕事について、今現在の能力以上の結果を出すことは不可能です。 短期間で成長するなんてムリ。 成長するのはいつか。 仕事をやり終えたときです。 今、努力するのは、現在、見えていない次の仕事のため。

無借金の時代

20年前なら、どんな優良企業でも借入金なしでは、資金が回らなかったはずです。 しかし今、税理士の顧問先の10社に1社は無借金かそれに近いのではないでしょうか。 デフレの結果です。 総資産は縮小しながらも、内部留保が増えていき、借入金が減少して…

仕事はストーリ

紹介を受け、取引が始まる。あるいは偶然から取引が始まる。 その場合でもストーリーがあります。 知り合うことは偶然ですが、その後の関係はどのようなストーリーを構築するかできまります。 ネット広告で集客するのも、紹介を重視するのも、講演会や書籍を…

時代に染まる

誰しも、その時々の社会の雰囲気に影響されます。 原発再稼働に賛成でも反対でも、アベノミクスに賛成でも反対でもなにがしかの影響は受ける。 中国や韓国をどう思うか。 大事なのはどのように影響されるかでしょう。 上手に時代に染まること。そうしないと…

税理士業界のネタ

税理士業界は今ネタ不足気味。 組織再編やグループ税制などは難解すぎて皆さん食傷気味です。 節税手法も、旧来のインフレ経済を前提にしたものばかりです。 生命保険、借入でアパート建築など、デフレでは節税目的で実行する人はいませんし、リスクが大きす…

もうすぐ事業承継の本を出版します

現在、最終ゲラチェック中です。 事業承継税制、種類株、医療法人まで網羅しているのはもちろんのこと、税法、法制以外の手法にまで踏み込んでいます。

当たり前を非常識にする

条文規定をそのまま解説しても意味はない。 そのままの解説なら国税庁のパンフレットを超えることは不可能。実務家の解説に権威はないからだ。 しかし、条文の解説も、隠された趣旨を考え、当たり前の解説を疑い、価値観を提案する文章にすれば、実務家にし…

プロに語る

税理士は税法を知らない素人にアドバイスする職業なのか。 これって違うのですね。 資産家は資産運用のプロ。 不動産賃貸業ならアパマン経営のプロ。 社長は経営のプロ。 税理士は常にプロに語るプロなければならないと考えています。

見えない仕事

開業したての税理士なら、早くよい仕事を受注したい。 それって当たり前ですが。 そんな幸運はそうそうないのか。 違うのですね。 そういう仕事が目の前にあっても、見えないのです。 見えないものを受注しようがない。 見えるようになればすでに一人前。

隠れている自分を探す

脳科学では、人間の脳を直接実験するわけにはいきません。 しかし実験が可能になる場合があります。 例えば、近代戦争は脳科学に劇的な進歩をもたらしたそうです。 銃で頭を撃ち抜かれたが生きている。しかし、脳の一部が損傷し、性格が変わってしまった。あ…

株式保有特定会社の更正の請求

株式保有特定会社の判定基準が、大会社でも50%になる予定でしたが、通達が改正されました。 注目は更正の請求の根拠条文。 本来、国通23条1項の期限が過ぎていた場合に限って、2項で更正の請求をする。判決による通達解釈の変更は2項に該当します。 …

税理士業務の落とし穴の種類

税理士業務における判断の種類は、1種類ではありません。 よくグレーゾーンといいますが、黒から白までがグラデーションになっていると、どこで妥協するのかが難しくなります。必要なのは価値判断になります。 リスクが隠されており、落とし穴に気付かない…

豊橋

昨日は豊橋での講演会です。 テーマは、組織再編と資本取引なので、難解な印象をもたれた受講者が多かったかも。 「分かりやすかった」「難しかった」の他に、なにか一つ感想をもっていただけたか。 そこが勝負です。

経験と決断力2

後継者は、どのような会社を作っていけばよいのか。 自分の会社にすることだと思います。 つまり、後継者の個性が活きる会社にできるか否かが重要なのだと思います。 そうすれば、さらに大きくする、規模を縮小する、新たな事業を始める、うまく廃業するなど…